日本とタイの関係は、アユタヤ時代より現代に至るまで約600年もの間続いており、日本が最初に外交関係を結んだ東南アジアの国ということもありますが、両国の関係はアジアにおいて最も安定していると言われています。タイから見て日本は貿易額・投資額・援助額ともに第1位であり、タイを訪れる日本人は2013年には年間約153万人を突破。タイに長期滞在する日本人は4万人を超え、政治・経済・文化など多岐に渡って親密かつ緊密な関係を築いています。
そのような関係の中で実用タイ語検定試験『タイ検』は、タイ語の需要・必要性の高まりとともに歩んで参りました。これまでに受験された多くの受験者の方々、そして皆様のご支援に改めて厚く御礼申し上げます。
当協会は、法人様が人材を採用・登用する際の基準、各個人のタイ語能力のレベルチェック、学習目標、客観的評価基準としてご利用頂ける検定試験を提供し続けて参りました。タイ語に関する検定を行っている団体は様々ございますが、当試験はタイ語だけ、もしくは日本語だけを理解していても合格することが出来ない設定となっており、教科書や参考書の文章・例文として書かれたものだけではなく、実際にタイ人が日常使用している「生きたタイ語」を積極的に導入し出題しています。
他にもタイ語の普及活動の一環として、会話が出来てもタイ文字の読み書きが出来ない方々のために、タイ語のカタカナ表記・ローマ字声調表記で出題される「5級」を日本国内で唯一設定しています。そして2011年春季より、タイで就職を希望する日本人のために、実務や職務上においてタイ人との意思疎通ができ、かつタイで社会生活を送るのに必要なタイ語能力の判定を行う「準2級」の新設を行いました。日タイ両国のビジネスシーンにおいて通訳、翻訳、そして商談の出来るレベルの人材を育成するプログラムの一環として、タイで社会生活を送るための自己啓発プログラムとしてもご利用頂ければ幸いです。
また当試験におきましては、タイ王国大使館とタイ王国総領事館、並びにタイ王国教育省副大臣からの後援を頂いており、更に各界より多数のタイ関係著名人の方々が『タイ検』の趣旨に賛同して下さり、現在までに計19名様より推薦を頂いております。
当試験を必要として下さる多くの方々に活用して頂ける様、今後も良質な検定試験を提供してゆく所存でございます。そして日本人にとってタイ語がより身近な言語となり、両国間の絆がより一層強固で親密なものとなる事を心より願っております。どうか今後とも皆様のご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。